連続繊維補強工事

強度の繊維を使用しその強度や耐久性を向上

連続繊維補強工事は、主にコンクリート構造物の補強や補修を行う際に使用される施工技術の一つです。この工法は、コンクリート構造物に高強度の繊維を使用してその強度や耐久性を向上させることを目的としています。通常、コンクリートは圧縮強度には優れていますが、引張強度には劣ります。それに対して、繊維補強工事では、高強度な繊維(例:カーボン繊維、ガラス繊維、アラミド繊維など)をコンクリートに組み込むことで、コンクリートの引張強度を大幅に向上させることが可能です。

連続繊維補強工事の一般的な手順は次のようになります

準備作業:補強や補修が必要な箇所を適切に調査し、補強工事の計画を立てます。

基盤の処理:コンクリート表面を清掃し、接着剤を塗布して繊維がしっかりと接着するようにします。

繊維の配置:高強度の連続繊維を設計に基づいて適切な位置に配置します。これにより、コンクリート構造物の強度が補強されます。

接着剤の注入:配置された繊維に接着剤を注入して固定します。接着剤は繊維とコンクリートの間に強力な結合を形成します。

仕上げ:補強部分を仕上げて、周囲のコンクリート構造物と均一になるようにします。

連続繊維補強工事は、古い構造物の補修や改修に広く使われており、特に橋や建物の耐震性を向上させるために効果的な方法として知られています。この工法によって、構造物の寿命を延ばしたり、より高い耐久性を持たせることが可能となります。

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